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無責任な飼い主に厳罰を「“殺処分ゼロ”を目指す、熊本市動物愛護センター。無念の殺処分。」 #動物愛護週間

“殺処分ゼロ”を目指す、熊本市動物愛護センターの取り組みとは
(2012年9月25日 SUUMO ジャーナル)
9月20日から動物愛護週間が始まっている。動物愛護管理法第4条によると、“ひろく国民の間に命あるものである動物の愛護と適正な飼養についての関心と理解を深めるようにするため”との理由により、この時期が設けられている。
動物愛護管理法とは、動物をみだりに殺し、傷つけ、苦しめることのないよう、人間社会のなかで動物を取り扱う際の基本的考えを示した法律だ。しかし、このような法律が施行されているにも関わらず、環境省の調べによると、平成22年度に全国の自治体で殺処分されたペットの数は、犬・猫だけでも年間約20万5000頭にも及んでいるという。
そんななか、熊本市動物愛護センターが“殺処分ゼロ”を目指して行っているさまざまな取り組みが、行政やペット飼育者などから注目を集めている。
早速、熊本市動物愛護センターの担当者にお話を聞いてみた。
「当センターでは平成12年の動物愛護管理法の改正を機に、獣医師会、ボランティア団体、ペットショップなどの方々と熊本市動物愛護推進協議会を結成し、“殺処分ゼロ”を目標にさまざまな取り組みを行ってきました。その結果、平成14年度には393頭の犬・猫が殺処分されていましたが、平成18年度には59頭、平成21年度には7頭に減りました。また、もう飼えないからと持ち込まれるペットの数も平成14年度には242頭でしたが、平成23年度には32頭にまで減りました」
これはすごい成果だ。では、具体的にはどのような取り組みを行っているのだろうか?
「動物愛護管理法には“犬又はねこを終生飼養するように努めること”との規定がありますので、持ち込みの相談があった場合、とにかく飼い主の翻意を促します。ときには言い合いになったりもしますが、粘り強く説得することで、ペットをもう一度飼い主の元へ戻すことへ成功しています。また、収容している犬・猫のパネル展の開催や、ホームページでの公開、さらに“迷子札をつけよう100%運動”という活動も行っております。これは飼い主の連絡先を記した迷子札をつけることを徹底してもらうための活動です。そのほかには、新しい飼い主さんを募集する譲渡会の開催など、収容された犬・猫の里親探しも積極的に取り組んでおります。これらの活動をひと言でいうと“入り口を狭く、出口を広く”ということですね」
なるほど、収容される数を減らし、譲渡される数を増やすことで、これだけの成果をあげることが可能になったワケだ。
“殺処分ゼロ”という目標を掲げ、素晴らしい結果を残し、現在もその活動を続けている熊本市動物愛護センター。この活動が全国に広がり、少しでも不幸な動物が減ることを願うばかりだ。
「熊本方式」で殺処分なくせ
(2012年09月21日 朝日新聞 MY TOWN熊本)
全国どこでもなかなか減らない犬猫の殺処分。そんな中、処分数をゼロに近づける活動で成果をあげ、全国的に注目されているのが「熊本方式」。他の地域とは何が違うのか。20日からは動物愛護週間。「殺処分ゼロの理由(わ・け)」(熊日出版)を出版した熊本市動物愛護推進協議会の松田光太郎会長(61)にあらためて取り組みを聞いた。
「本当に飼えないの?」「誰かに譲れないんですか」。市動物愛護センターに犬を殺処分して欲しいという飼い主に、職員は厳しく問いかける。決して安易に受け入れない。松田さんは「嫌われてもいい。泣かせるくらい、飼い主に『何をしているんだ』と問うべきなんだ」と強く指導する。
同協議会は市動物愛護センターと協力し、殺処分を減らす活動をしている。2002年、市が動物愛護団体や市獣医師会、ペット販売業者などに呼びかけて設立。獣医師の松田さんは06年から会長を務めている。
松田さんは「最初からうまくいっていたわけではない」という。初めての顔合わせ。行政に不満を持つ団体、無理難題ばかりを言ってくると感じている行政側……。気まずい雰囲気が漂った。ただ、「動物が好きな気持ちは同じだった。時間をかけて本音で話せるようになった」。
本音の会議は白熱する。長い時は4時間に及ぶこともあるが、そこから様々な取り組みが生まれる。センターに預けられた犬を引き取る条件として、避妊・去勢手術に同意してもらわなければ譲渡しない「引き取り手を選ぶ」仕組み、犬の首輪に連絡先をつけてセンターに持ち込まれる数を減らす「迷子札運動」など。無責任な考えを持つ飼い主には厳しい言葉をかけて意識の変化を促す。
協議会メンバーのペットショップ「アリタ」の田中陽子店長は「安易なペットの販売はしない」という。だから店頭には客から要望があった犬しか置かない。流行の人気種を買おうとする客とはとことん話し合う。大型犬で大丈夫か、かわいいだけでおもちゃ扱いにならないか。
客のニーズによってはセンターの譲渡会を紹介する。3年前、子犬を飼うには将来が心配という愛犬を亡くした老夫婦に「譲渡会には10歳くらいの犬がいる」と伝えた。老夫婦は今も譲渡会で引き取った犬と生活しているという。
こうした活動は徐々に実を結ぶ。センターに持ち込まれる犬の数は減り、持ち主に返される数は増加。01年度に567匹だった犬の殺処分数は09年度は1匹になった。「立場を越えた協力ができたからこそ、ここまでできた」と松田さんは振り返る。
これらの活動は熊本方式として評価され、09年度の日本動物大賞を受賞。そうした活動をまとめ出版した。今では毎年、全国の自治体など40~50団体が視察に訪れるという。
協議会の現在の大きな問題は猫。センターには対処できないほどの子猫が持ち込まれており、今年5月には初の譲渡会を開いた。まずは避妊・去勢手術と迷子札、室内飼いの徹底を呼びかけている。
「無理だから放棄、かわいそうだから餌を。安易な行動が生む結果に責任を持てますか」(山本恭介)
こんなニュースが飛び交う中、熊本市動物愛護センターで無念の殺処分が行われた。
無責任な飼い主が殺処分をさせてる事は明らかなのに、そんな飼い主はなんの罪も被らずに生かされている事が本当に許せない。
そんな事がまかり通っている世の中でモラルが高まるはずがない。
動物たち、そして助けたい人間ばかりが苦しむ、、、
殺させるような飼い主には当たり前に厳罰を課してほしい。
安易に飼えない様に、飼い主には資格制を導入するくらいになってほしい。
命の売買なくなってほしい。
~熊本市動物愛護センターでレスキューボランティアをされている"にゃわん奮闘記"より~
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