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苦しみ続ける動物達の為に◆さっち~のブログ◆

動物達の真実から目を背けさせようと圧力をかけられアメブロを強制退会させられFC2に引っ越してきました。そうやって動物達の苦しみはなかった事にされ続けてきたのです。消しても隠せない位に動物達の叫びを共に伝えてほしい。広めてほしい。

【拡散希望】常に緊急事態。命の重み、知らせよう。「死の最前線 ~岡山県動物愛護センター見学記~」 

頭がおかしいのではないだろうかと思うほどに、
毎日のように涙が溢れてくる。
朝、目が覚めた瞬間から涙がこぼれおちてくる。
また今日も来て欲しくない朝が来た。
私が泣いているのではありません。
私を通して動物達が泣いているのです。
泣きたくて泣いているのではありません。
泣き続ける為に生まれてきたのではありません。


~にゃんとらさんのブログより以下転載~
「死の最前線 ~岡山県動物愛護センター見学記~」


7月15日、
岡山県動物愛護センターに見学に行ってきました。

訪問自体は2回目ですが、保護棟に入るのは初めてです。

保護棟。
それはは犬猫を保護・収容している建物なんですが、
そのほとんどは譲渡・返還はされず、どうなるのかというと・・・処分されます。

今回の訪問は、私が参加しているシェルターボランティアチームで企画されたものでした。
もちろん希望者のみの参加ということでしたが、この建物を見学するにあたり、皆さんきっと悩まれたと思います。
私たちが日々お世話をしているかわいい犬や猫たちが、一体どういうところから来た子たちなのか、
その現実を確かめに行くのですから。

約20名ほどで訪問しました。
当日は皆「お疲れ様です」とあいさつを交わすものの、どこか重々しい空気が流れていました。

* * *

岡山県動物愛護センター

2年の建設期間を経て平成17年に運用開始。

場所: 岡山市御津伊田2750
敷地面積: 8ヘクタール
総事業費: 約25億円

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動物愛護センターの業務
(1)犬・ねこの引取り業務
(2)野犬等の捕獲収容等・・県下を9地区に分け、計画的に野犬等の捕獲収容、苦情処理を行っている
(3)動物愛護・・・処分される犬ねこの譲渡、しつけ方教室、ふれあい教室、適正飼養講習会

平成23年度の犬ねこ処分頭数(岡山市・倉敷市を除く県下)
犬・・・558頭(うち持込み 315頭)
ねこ・・・1046匹(うち持込み 905匹)


まずは説明などを受け、10名ほどずつ2組に分かれて管理棟から見学が始まりました。

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【管理棟】

管理棟には、管理業務をする事務室や小さめの会議室のほか、
収容された犬や猫を検査したり、治療・処置する部屋があります。

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取り揃えられた機材、設備を見てみんな度肝を抜かれていました。
そして私はというと、若干の違和感と居心地の悪さを覚えていました。
それはきっと、そこいらの動物病院以上の設備がそろっているにも関わらず、
その部屋のケージに動物は一匹もおらず、まるでモデルルームのような真新しさと使用感の無さを感じたからです。

もったいない。
それが正直な感想でした。

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【愛護棟】

次に行ったのは、運よく譲渡対象になれた犬猫を飼育している建物です。
ここに来たのは2度目です。

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かわいい犬や猫たち。でもこの建物に来れるのはほんの一握りです。
譲渡に向いていると判断されたごくわずかな犬や猫だけが、この建物に入ることを許されます。

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よかったね。君たちは、ほんとうによかったね・・・。


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【保護棟】

いよいよ保護棟です。
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入る前に長靴に履きかえ、説明を受けた後、消毒液をくぐって中に入ります。

・・・と、ここで思ってもみなかったものに遭遇してしまいました。
予測はできたはずなのに、能天気にも全く考えていませんでした。

まさか、よりによってその日に、猫が持ち込まれるなんて。

最悪です。
50歳くらいの夫婦で、奥さんは外で待っていました。

「皆さんいろいろな思いで来られているので持ち込みの方には話しかけないで下さい」

行政職員の方にそう言われなくても、話しかける人など一人もいません。
そんな時に話しかける言葉なんて持っていません。
建物入口で書類に記入している無慈悲な男性の背中を、私たちはただ、
信じられない気持ちで通り過ぎるしかありませんでした。

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入口の受付にはこのような啓発文も置いてあったのに・・・。

そして考えがまとまらず、とりとめのない気持ちのまま入口を入ると・・・そこは別世界でした。
一歩進むたびに次々と否応なしに突きつけられる殺伐とした風景に、
1分前までのことなど吹き飛んでしまったのです。

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ホームページの写真でよく見ているグリーンの床。
見慣れているその色も、当日は生々しい質感で迫ってきます。

掃除は行き届いているようで、特に悪臭などはしませんでしたが、
嗅覚ではないところで嗅ぎ分けてしまうような、独特の、命の生臭さがありました。

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ここにトラックがバックで入ってきて、収容した犬猫を降ろします。

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マイクロチップの読取器がありました。
飼い主にマイクロチップを入れてもらっている幸運な犬猫は、ここから先へは行かずに済みます。

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収容犬の檻がずらっと並ぶエリア。

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檻にはそれぞれ、収容場所と日付などが書かれていましたが
「放棄」という言葉もあり、胸に突き刺さります。
ボラ仲間さんの中には、その並んだ犬の檻をどうしても見ることができず
背を向けて泣いている方もおられました。

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こちらを見つめる犬・・・。

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ごめん・・・。
写真なんて撮ってる場合じゃない。君たちは明日にはいなくなってしまうかもしれないのに。

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でも私にはどうしたらいいのかわかりませんでした。
その時は無力にも皆さんの後をついて見学することしかできませんでした。

(残念ながらこの子たちは翌日処分されました。3枚目奥の鼻を檻から出している子だけ奇跡的に縁があり譲渡されました。)

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そして、入口までもどり、別の方向の廊下を進むと、今度は「ねこ室」という表札が・・・。

その文字を見て、無類の猫好きの私の中で、言いようのない不安が広がりました。
猫がいたらどうしよう。
いや、いるに決まっている。
でも、もしかしたら今日はいないかも・・・

そして、ねこ室に入ったとたん、
この建物に入ってから張りつめていた緊張と感情が弾けてしまいました。

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そこには3匹の子猫が別々のアクリルケージに小さく押し込められていました。

入れ替わり立ち替わり入ってくる人間たちに向かって、
小さな足を踏ん張って、何かを訴えようと必死に鳴き続けています。
真ん中のケージの白猫は、とくに顔が汚れてぐちゃぐちゃで、
譲渡に回してもらえなかったことが想像できて息苦しくなりました。

もう我慢できない。
私は一気に泣きだしました。
これは何だ。誰のせいだ。

他のボラ仲間さんもみんな目に涙をためて、何とかその場を乗り越えようとしていました。

(残念ながらこの子猫たちも翌日処分されました)

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隣の部屋には生後2ヵ月くらいの子犬が9匹も、おびえて身を寄せ合い、小さく丸まっていました。
この子たちはどうなるんだろう・・・。

(この子犬たちは譲渡対象に回してもらえました)


そしてついに、この建物を見学するにあたって一番恐れていたエリアに到達しました。

ねこ室で感情があふれてしまい止まらないだろうと思っていた私の涙を一気に引かせたのは、
その、ガス処分機の操作室でした。

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【処分系デスク盤】と書かれた操作盤にはモニターと、たくさんのボタンがありました。

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左右に回せるつまみがあって、
「追込機 操作選択 <収容> <処分>」と選択できるようになっています。
たぶん自動で犬を追い込み移動させるのでしょう。


そして、右から順番に時系列にならんだボタン、ボタン、ボタン・・・

[成犬]・[小型](選択)
 ↓
[ガスチェック]
 ↓
[注入]→放置・排気・完了
 ↓
(中略)
 ↓
[処分排出]
 ↓
[搬送車 上扉閉]
 ↓
炉選択 [1号炉]・[2号炉]
 ↓
[搬送車 前進]
 ↓
[炉上扉 閉]
 ↓
【炉内モニタデスク盤】
【焼却炉制御盤】につづく

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操作盤にはドキッとする単語ばかり並んでいて、現実に「それ」が行われるという感覚にはなれませんでした。

死に関わる全てのことが、ここでは自動化されていて、
命を奪うというよりも、まるで死体を作ることに特化した工場のような印象を受けました。


ここで扱われているのは命ではなく、不用品なのでしょうか?
混乱して、感覚が麻痺してしまいそうになりました。

そして当日は気づかず、後日、撮った写真をまじまじと見て気づいたのですが、
この操作盤のボタンは時系列に並んでいるだけでなく、空間的にもリアルな配置になっています。

ボタンは右から左へと時系列に並んでいますが、
操作盤に向かって、右手に犬猫を収容しているエリアがあり、真正面にガス処分機、そして左手に焼却炉があるのです。
右から左へと、死への一方通行です。

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これがガス処分するための金属の箱、通称「ドリームボックス」。

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1.5m四方くらいのもの(たぶん犬用)と、1m四方くらいの小型処分機(たぶん猫用)。

ガス処分は決して安楽死ではありません。
この金属の箱に数匹まとめて入れられガス注入、20分くらいかけてじわじわともがき苦しみながら窒息死させられます。
痙攣したり失禁する子もいるそうです。
このガス処分を安楽死だと捉える人もいるようですが、一酸化炭素ではなく二酸化炭素なので、眠るように死ぬわけではなく、どう考えても苦しみの中で絶命すると思われ、犬猫たちの恐怖と絶望は計り知れません。
これが安楽死と言うなら、自分の最期をこの箱の中で過ごせますかと聞きたいです。

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これは冷凍庫。
焼却は毎回行われるわけではなく、ある程度まとめて行われるそうです。
それまで遺体を保管しておくためにこのような巨大な冷凍庫が置かれています。
冷凍保存する場合はこの中へ、人の手で運ばれるのでしょうか。

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ガス処分機の下からレールで繋がった広い吹き抜けの空間には、焼却炉があります。
構造がごちゃごちゃしていて、どこからが炉なのかぱっと見ではわかりません。
たぶん、レール上のくぼみにガス処分機内部の箱がはまり、
写真のように炉装置の直上まで移動し、
箱の下部が開き、遺体が下に落ちる仕組みなのではないかと思います。

体が小さく呼吸の浅い猫などは、処分機の中で二酸化炭素を吸い切れず、
死にきれず、生きたまま焼却されることもあると聞きました。(岡山の場合はどうかわかりません)

当日、職員の方が説明をしてくださったのですが、
私はそれどころではない心境で、かつ写真を撮りながらついて行くのが精一杯の状態だったので、
ちゃんとは聞けませんでした。
すみません・・・。
ですのでこの記事の説明は後日写真を見ての推測も入っています。
ご了承ください。

処分エリアの見学のあと、出入り口に向かって戻っていく時、もう一度ねこ室の前を通ることになりました。
扉のガラス越しに何気なく目をやると、中には作業員とみられる男性ともうひとり、あの猫持ち込みの男性がいました。

何だろう、とボラ仲間さんに聞くと、持ち込まれた猫が暴れているので
捕まえようとしているんじゃないかということでした。

首に引っかけて捕まえるような、先に輪っかが付いた長い棒を持って、
小さな何かを追い詰めようとしている男性二人の大きな背中が、扉のガラス越しに見えました。

そのおぞましい光景を目の端っこで捉えたものの、その時の私にはどうすることもできませんでした。


建物から出るとき、通路のわきで2匹の子犬に出会いました。

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人懐こそうなその顔を見て、
数分前まで自分が立っていた焼却炉上の鉄骨足場と、いま目の前にいる生きた命の間で、
上手く気持ちのバランスがとれず、ぐらぐらと世界が歪むような感覚に襲われました。

建物はそんなに大きくないのです。
ここは・ ・ ・生と死が近すぎます。

(この子犬たちはこの後どうなったか未確認です)

* * *

保護棟。
見学を終えてあらためてこの呼び名に違和感を感じます。

生きている者、死んでいる者、生きようともがいている者。
この建物の中ではそんな全ての命が、時間も空間も区別なく入り乱れて、
濁流のように見学者の中を通り抜けていきます。
何かをきちんと感じる暇もないくらい激しく速く通りすぎていくため、
ただ流されていくしかない小さな木片みたいに、私も自分で行き先を決めることができないまま気がつけば終わっていました。

実は後日、見学の日に出逢った成犬が忘れられないというボラ仲間さんの一人が、
自宅に置いて里親を探す覚悟で1匹の犬を引き出したいと言いました。
また、他の方からも、あの日持ち込まれた猫を救出しようという話が出ました。
(あの日、猫は親子2匹で持ち込まれていたそうです。かわいそうに・・・)

何も行動を起こさず、ただお行儀よく見学して回っただけの自分を恥じていた私は、その提案を心の底から喜びました。
流れに逆らって岸にしがみついている木片もある。
それが私たち動物ボランティアです。
私もこの先、気持ちをしっかり持たなければならないと思いました。


そして後日、ボラ仲間さんが縁を感じた犬は無事引き出すことができました。
あとは猫の話ですが・・・

その猫は、なんと持ち込まれた翌日の月曜に早々と処分されてしまっていました。
飼い主持ち込みでも、可能な場合は譲渡対象になることもあるはずなのに、なぜそんなに早く決定してしまったのか。
理由は、暴れたから。凶暴だから。という委託業者の判断だそうです。

知らない場所に連れてこられ、知らない人に囲まれたら、警戒して当たり前です・・・
理不尽すぎて、かわいそうすぎて、知らせを受けた日は一日中、呆然としていました。

今回のことでわかったのが、
・祝日や連休などの関係で、処分日は変動する。火曜と金曜だけに限られていない。
・犬猫の回収・収容・飼育・処分を行うのは行政職員ではなく委託業者で、処分する犬猫を判断する権限までも与えられている。

これは私には納得いかない事実でした。
行政と委託業者の作業配分、権限領域について、今後詳しく質問する機会がとれればと思います。

市街から遠く離れ私たちの生活に直接かかわりのない場所。
県民の関心が薄く、監視の目を配っていない動物愛護センターですから、行政のほうもすべてを細かくきちんとする事が難しいと思います。
行政は私たちの代理です。
私たちが望まないことを、やってくれるはずがないのです。

* * *

私たち岡山県民のうち、一体何%の人が、この動物愛護センターの存在を知っているでしょうか。
そしてさらに、そのうち何%の人が、その業務内容を正しく把握しているでしょうか。

愛護センターという名のとおり、目的は動物を愛し護り、
大人にもこどもにも命を大切にする心の涵養を促す発信地となる場所です。
ですからパンフレットなどには、センターの明るい部分である「愛護業務」について大きく取り上げられています。

けれど、あまりにも多くの犬や猫が物のように「処分」されている現実を見学してみると、
「愛し護る」部分の業務がすべて不謹慎に思えてしまうような・・・

それだけ、暗い、暗い、闇の部分が大きいです。

だから、動物の生と死がせめぎ合うその最前線で私が見たのは、
やっぱり希望ではなく絶望でした。


これはもちろん岡山県だけの話ではなく、日本中の各都道府県の動物愛護センターでも、
似たようなガス処分機があり、似たような焼却炉があり、同じように犬猫が処分されています。

見学日に収容されていた犬猫のほとんどは、もうこの世にいません。

今は一人でも多くの人にこの現実や、命を奪われた犬猫たちの姿を伝えるしかないです。

こんな行政サービスが本当に必要なのでしょうか。
私たちの多くがNOと言えば、こんな事はなくなるのです。

動物だけではなく、弱い者を愛し護り育むことができる、
県民の慈愛の象徴であり生命尊重の発信地。

そんな、真に希望の場所になれるよう、動物愛護センターがその名のとおり本来の姿に戻れるよう、
岡山の方も、そうでない方も、いま一度、
動物愛護センターの在り方に目を向けていただけませんでしょうか。

~転載終了~

「犬猫殺処分:施設、初の見学会 命の重み、伝えたい 21〜23日、笠間で親子対象に /茨城」
毎日新聞 2012年08月08日 地方版

犬猫の収容や殺処分などを行う県動物指導センター(笠間市)が命の重みを伝えようと21〜23日、小学4〜6年生とその親を対象に、初めての見学会を開く。これまで子どもたちに殺処分前の犬猫を見せることは「刺激が強すぎる」と消極的だったが、命の大切さを伝えようと、一般開放に踏み切ったという。

 迷子や飼い主の引っ越しなど、犬猫がセンターに収容される理由はさまざまで、収容翌日に殺処分されることもある。愛護推進課の理崎清士課長は「表に出ると批判を受けることも多い施設。職員は『犬殺し』と言われることもある」と明かす。それでも公開に踏み切ったのは、全国ワーストワンが続く犬の殺処分数を減らすために「県民の意識を変えなければ」との思いからだという。11年度の県内の犬の殺処分数は3334匹。

 収容棟では、本能的に殺されることを悟ってか、寂しそうな犬猫も多いという。企画した動物愛護推進員の飯塚みどりさんは「犬猫をここに入れないためには、どうすればいいのか、考えてもらいたい」と訴える。各日午後1時から。1日15組程度。締め切りは10日。問い合わせは電話0296・72・1200(同センター)。【山内真弓】


隠す社会から見せる社会へ。
少しづつ意識が変わってきているとは言え、一般公開に訪れるのは関心を持った人たち。
年間22万頭。
全国の動物愛護センターという名に化けた、殺処分センターで、
明日も殺される。明後日も、、、
意識が変わってくれるのを待ってる余裕などないのです。
常に緊急事態なのです。

知らせない社会。知ろうとしない人達。見て見ぬフリする人達。他人事にする人達。
この子達を泣かせてるのは誰ですか。

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【拡散希望】実験犬シロの願い「9月2日は代々木公園で動物愛護法改正を求めるデモ」「動物愛護法・実験動物の法改正の国民運動のお願い」

【署名】保健所への動物の持ち込み禁止および殺処分の撤廃。チラシ作りました。

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