- TRACKBACK
- SHARE
- TWEET
- EDIT
- CATEGORY未分類
日本人がまだまだ知らない「犬と猫の殺処分」あなたはどっち?

こんなに悲しい事が毎日行われているというのに、
まだまだこの現実を知らない日本人は多い。
知った方はどうか伝えて下さい。広めて下さい。
見殺しにされ続けている命があるという事を。
●渡辺眞子 official blog●より以下転載
「ペットの殺処分について 5」
昨日のイベントの反省から。
もともと人前で話すのは苦手。
「この話題の前に、あれを説明しておこう」と喋るうち、肝心の本題が行方不明になったりするんだもの。
でも殺処分問題に取り組もうと決めてから、それも私ができることのひとつと思い、お声をかけていただけばお受けしてきた。
(が、一向に上達しません)
現状の説明に加えてペットの殺処分を減らすための予防策や、これから向かうべき方向について説明し、できるだけ新しい情報を提供し、そこから一人一人ができることのヒントを持ち帰っていただけるようにしている。
私の役目は現実を伝えるまで。
環境や生活スタイルなどなど、個々の事情によってできることは異なるので、その先は相手に委ねたい。
だから毎回、感情が表に出ないように極力、気をつける。
けれど精神的にか体力的にか弱っていると込み上げてくるものが押さえきれず、稀にコントロールが利かないときがある。
昨日は、この写真の子犬の説明をしていて当時が甦り、どうにも堪らなくなってしまった。
去年8月末に『犬と、いのち』の取材に訪れた地方のセンターで会った子犬。
ちょうど運び込まれたところに居合わせた、幼いきょうだいの一頭。

つい数時間前に母親のぬくもりから引き離され、初めての場所に連れて来られ、小さなプラスティックの箱に移された。

不安気に、けれど小さな抵抗すらせず
他の子犬、仔猫、成猫たちと共に小型処分機の中へ

前面の壁が下りる。
いきなり真っ暗になるのも、ガスが注入される音も、どれほど恐ろしかったろう。

幼い犬と猫たちは呼吸が浅く、一般の殺処分機では絶命までに時間がかかって苦しむため、このセンターでは小型処分機を使用している。
ステンレスの壁に阻まれて見ることができないから、本当に短時間なのかはわからない。
どうあれ、苦しまないわけはない。
窒息死なのだから。
処分機に入れる前、一頭ずつ睡眠薬を経口投与するセンターもある。
殺処分する頭数が少なくなれば、一頭ずつの安楽死処分も可能だろう。
(そのためには職員の心のケアも万全に取りはからう必要があります)
中央にいるのが、あの痩せっぽちの子犬。

生後2ヶ月くらいだろうか。
本来なら、もっところころしているはずなのに、この子犬は哀れなほど痩せ細っていた。

『犬と、いのち』には殺処分後の姿を掲載したくて、そのために人が入り込めばインパクトが薄まるのではと撮影。
結局はより多くに手に取ってもらうことを優先しての却下だけれど。

誰もが目にできるブログ上に、こうした写真を掲載することへ嫌悪感を覚える方もあるでしょう。
でもこれが、私たちの日常の隣で起きている現実です。
こんなふうにして、たった数十日の命を終える生き物がいることを知っていただきたいのです。
飼い主が親犬に生涯一度の不妊去勢手術を受けさせさえすれば、こんな不幸は避けることができたのです。

子犬らしくない骨張った体、ぱさぱさの皮毛、しっとり濡れた温もり。
今も鮮明に、手のひらが覚えています。
私が見殺しにしてきたいのち。
私たちが自治体に納めた税金で行なわれる殺処分。
ペットを飼っているかいないか、動物が好きか嫌いかは関係ありません。
これは社会問題です。
~転載終了~
4月22日は神戸で●犬と猫の殺処分反対デモ行進●
●「殺処分ゼロ」を目指すために私たちにできること●
●ペットショップの裏側(ブリーダーの実態)●

スポンサーサイト